2006年07月26日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2325 count

からくりサーカス 5,6,7,8,9 藤田和日郎 小学館

Written By: 川俣 晶連絡先

 勝としろがねのドラマは、脇役のサーカスの人たちや、新たに加わった猛獣使いの女の子の魅力も加えて、文句なく面白いものでした。

 が、唐突にそれが打ち切られ、鳴海のドラマに変わってしまったのは衝撃的です。男と人形と婆さんばかりで、イマイチ盛り上がりが足りません。

 しかし、9巻のラスト近くになってくると盛り上がってきますね。

 序盤の展開も盛り上がるのが遅かったという印象がありますが、この作品は全般的にワンテンポ遅れて盛り上がるのかも。

 ちなみに、ゾナハ病の真相が明かされますが、まさか1巻の最初から出ていた奇病がそういう事情だったとは……。うーん、奥が深いです。